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三菱造船と日本郵船、アンモニア・LCO2運搬船の原則承認(AiP)を取得

Mar 13, 2024Mar 13, 2024

◆三菱造船の高度なガスハンドリング技術と日本郵船の豊富な船舶運航ノウハウの融合◆ 今後需要の増加が見込まれるアンモニア船やLCO2船の進水に向けた各種技術開発に注力

三菱重工業(MHI)グループの三菱造船株式会社と日本郵船株式会社(日本郵船)は、日本船級協会ClassNKから、アンモニアと液化CO2 (LCO2) を輸送します。

LCO2運搬船は、二酸化炭素回収・液化の一つとして注目されているCCUS(二酸化炭素回収・利用・貯留)**バリューチェーンにおいて、回収・液化したCO2を貯蔵場所や有効利用場所まで効率よく輸送する手段の一つとして重要な役割を果たしています。低炭素・脱炭素社会の実現を意味します。 アンモニアは、燃焼時にCO2を排出しない次世代のクリーンエネルギーとして世界的に注目されています。 脱炭素化に向けてアンモニアを戦略的に活用する動きも世界的に高まっている。

三菱造船と日本郵船はアンモニアやLCO2専用船の技術開発に取り組んでおり、両社はすでに大型LCO2船の技術開発でも協力している。 今回のAiP社の買収により、両社はこれまでに培ってきたアンモニアとLCO2に関する知見を活用し、アンモニアとLCO2を同一運送業者で安全かつ経済的に輸送することを目指してまいります。 その場合、往路ではアンモニアを火力発電所まで輸送し、復路では火力発電所から排出される二酸化炭素を貯蔵所まで運ぶことが考えられます。

三菱重工グループはエネルギートランジション事業の強化に戦略的に取り組んでおり、三菱造船は海洋システムインテグレーターとしてアンモニア船やLCO2船の開発・実用化を推進し、陸海をまたぐバリューチェーンの構築と脱炭素社会の実現を目指している。

また、日本郵船は、今回取得したAiPを通じて、船舶運航に関する豊富な知見を活用し、「アンモニア・液化CO2輸送船」をはじめとする各種技術の開発を今後も推進してまいります。 日本郵船は、CCUSバリューチェーンおよびアンモニアバリューチェーンの構築を推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

※原則承認(AiP)とは、認証機関が基本設計を審査し、技術的要件や安全性の基準を満たしていることを確認したことを指します。 本システムの検査は、液化ガスを大量に輸送する船舶に適用されるIGCコードと日本海事協会の船級規則に基づいて実施されました。

**CCUSとは「Carbon Capture, Use and Storage」の略で、火力発電所や工場などから排出されるCO2を回収し、農作物や化学品、建材などの生産工程で利用したり、貯留したりするプロセスのこと安定した地下地層内。

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